fc2ブログ
-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
 Title Index : all           A-Z・数字 監督別 

 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「髪結いの亭主」
2005年 08月 29日 (月) 11:29 | 編集
 髪結いの亭主

「髪結いの亭主」 ★★★☆

Le Mari De La Coiffeuse(1990年フランス)
監督:パトリス・ルコント
キャスト:ジャン・ロシュフォール、 アンナ・ガリエナ、ロラン・ベルタン、フィリップ・クレヴノ、ジャック・マトゥ、ヘンリー・ホッキング、ティッキー・オルガド、アンヌ=マリー・ピザニ

「老い」や「死」は少しずつ愛のかたちを変えていくものなのではないかと思う、情愛から慈愛へ、エロスからアガペーの愛に。しかしそれが耐えられない人間もいるのかもしれない。マチルドにとっての永遠の愛とは死によってしか到達できなかったということなのだろう。
マチルドとアントワーヌの関係の進展が安易過ぎるような部分はあるが、少年時代の記憶を挿入しながら綴る展開は静かで心地良い。また少年だったアントワーヌの視線は少々「マレーナ」のように女性賛美な印象も受けるが、彼が見つめた床屋の風景の美しさには驚くばかりだ。
アンナ・ガリエナの微笑、床屋で心を開く人々との間に流れる静かな時間、床屋独特の匂いまでも伝わるような柔らかく美しい陽射しに包み込まれた映像の魅力。その一つ一つが破綻への予感を常に秘めながら、壮絶なラストシーンに集約される。観た直後にはそのあまりの呆気なさにそう深く感じるものがなかったが、後になってふとした瞬間に瑕のように記憶を掠める、そういう余韻のある映画だったように思う。

個人的には。。。。
正直床屋で女性っていうとオバサンなイメージしかないよ、んでそんなに良かったという記憶もないぞ(爆。今となってはロシュフォールの指パッチンダンスとエロオヤジぶりが何しろ記憶に残ってるけど「究極の愛のかたち」ってことで良しとしておくか(何。
(2003年鑑賞作品)

 髪結いの亭主@映画生活

■パトリス・ルコント作品
イヴォンヌの香り 列車に乗った男 仕立て屋の恋 タンゴ
フェリックスとローラ サン・ピエールの未亡人 タンデム 歓楽通り 
copyright (C) The Door into Summer all rights reserved.
designed by polepole..