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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「ディアボロス/悪魔の扉」 
2005年 08月 29日 (月) 10:10 | 編集
  ディアボロス

「ディアボロス/悪魔の扉」 ★★★

The Devil's Advocate(1997年米・独)
監督:テイラー・ハックフォード
キャスト:キアヌ・リーブス、アル・パチーノ、シャーリーズ・セロン、ジェフリー・ジョーンズ、コニー・ニールセン、クレイグ・T・ネルソン、ローラ・ハリントン、モニカ・キーナ、ヘザー・マタラッツォ、デルロイ・リンドー

一瞬法廷映画かと見紛うが全く別物なオカルトサスペンス。

悪魔が地上で日常生活を送るという設定はなかなか面白い。
だが最初からあまりにも悪魔でございます的ヒントが多過ぎる脚本がちょっと微妙。もっと終盤まで曖昧なまま引っ張ってもらった方が映画としては楽しめると思う。そもそも敏腕弁護士が良心の呵責に苦しむという法廷絡みのヒューマンドラマとして仕上げても結構ボリュームのありそうなプロットだ。そこにオカルトを絡めるという強引な展開でエンタメ度をUPしている部分はまぁユニークなのだが。

アル・パチーノの悪魔キャラが非常に魅力的で役的にも演技のアクの強さでも完全に主人公のキアヌを喰っている。しかしその割には「エンゼル・ハート」のデニーロほどの嫌らしさを感じられなかったのがこの映画にとっては惜しい。また彼が圧倒的な存在感を示したラストの演説会は、作品の構成上のバランスから考えても少々冗長だろう。せっかくそこそこ面白いのにしまらない作品になってしまったのが勿体ないところだ。
オチに関しては「虚栄の罪」という皮肉の利かせ方が良かったと思う。

というわけでこういうちょっと捻りのあるオカルト作品が好きな人には、役者も豪華なのでそれなりに楽しめる作品ではある。
尚、同ジャンルの「エンゼル・ハート」「フレイルティー / 妄執」は面白さで言えば本作より上、興味のある人は是非観て頂きたい作品である。「コンスタンティン」繋がりで鑑賞したが、まあまあかな。

 ディアボロス@映画生活

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