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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「テッセラクト」
2005年 08月 29日 (月) 09:38 | 編集
 テッセラクト

「テッセラクト」 ★★☆

THE TESSERACT(2004年イギリス・タイ・日本)
監督:オキサイド・パン
キャスト:ジョナサン・リース・マイヤーズ、サスキア・リーヴス、アレキサンダー・レンデル、カルロ・ナンニ、レナ・クリステンセン

「三次元は四次元の展開図である。」
勿体つけたタイトルなのになんちゅう普通の話(爆死。
テッセラクト(四次元立方体)とは8つの立方体から構成される図形だから、それを展開した三次元において時間軸が交錯するストーリーというのは理論的には面白いんですがね。

時間が止まったその瞬間から始まるという展開は非常に観る者に期待を抱かせる。しかし、内容的にはそれほど錯綜と混迷を要求するようなストーリーでは全くないw。それぞれの時間軸が平行して進行しクライマックスで初めて総てのエピソードが絡み合うという謎解き的な展開は、最近はそう珍しくないので目新しさは特に感じないだろうし、つぎはぎだらけのパズルみたいな「21グラム」のように断片的にエピソードを刻む作品に比べればストーリーは解り易いとも言える。さらに残念なことにラストは少々無理矢理だったかな。
四次元ならばこのような事態は回避できたということを言いたいのか、いやむしろ三次元に住む者に訪れる"運命に翻弄される皮肉と悲哀"を描きたかったのだろうか、まぁサスペンスというよりはそういう部分に重きを置いているような印象を受けた。開けてみた扉の先にパンドラの箱があって、的なラストの少年の台詞は其々のエピソードとシンクロして暗示的だっただけにもうちょっと捻りが欲しかったかな。
結局どの人物に対しても監督の視点は客観的で確かに群像劇のようでもあるが、観客は最後まで傍観者的にこのストーリーを見守るしかない。物足りないのはこの表現方法にもよるのかもしれない。小説の方ではそれが「神の視点」ということになるらしいが。
というわけで時間軸を弄る作品は嫌いじゃないが、完璧タイトルに喰われちゃいました系の映画。強いて言えば映像の色合いが自分は好みだったかな、小汚さをスタイリッシュに見せるクリアーな照明の感じとか、未来や過去を見せる時のスローモーションなんかも悪くはないw。
まぁジョナサン・リース・マイヤーズ萌えの方にはいいかもしれないなw。

 テッセラクト@映画生活

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