-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「イン・アメリカ」
2005年 08月 24日 (水) 02:35 | 編集
イン・アメリカ/三つの小さな願いごと イン・アメリカ/三つの小さな願いごと

「イン・アメリカ」 ★★★

IN AMERICA(2003年アイルランド・英)
監督:ジム・シェリダン
キャスト:パディ・コンシダイン、サマンサ・モートン、サラ・ボルジャー、ジャイモン・ハンスゥ

愛する者を失った葛藤と苦悩から、最終的には家族の再生と癒しに帰結していく重いテーマを、子供の目線によって柔らかく穏やかなトーンで描いた佳作である。女性ウケが良さそうな映画。

実際に家族を取巻く状況は不法移民にハーレム、AIDS、小児脳腫瘍、未熟児出産と実に苛酷だが、お伽話風な見せ方と修羅場的な描写がないお陰で根底の暗い部分は強調される事なく、オブラートに包まれたようにソフトな語り口になっている。

だが映画の語り部である子供を前面に出した設定によって、エピソードが説明不足だったり掘り下げが足りないと感じさせられてしまうことも確かだ。幼き子供の純粋な目線には見えない裏側の苛酷な社会の現実を感じ取らなくてはこの作品の本質は見え難い。暖かく穏やかなトーンを醸成した反面作品自体の弱さになってしまったきらいは否めないだろう。個々の魂の救済という点において、リアリティを欠いた描写はどこか温くて物足りなさを感じてしまう。

但し子供のいる人はかなり感情移入してしまう作品でもあろう。アメリカの移民問題という社会派の重苦しいモチーフを扱いながら、家族の再生というソフトランディングに成功している点は、さすがにジム・シェリダンと思わせる見事なものだ。
キャストではやっぱりサマンサ・モートンが抜きん出て素晴しい。とりわけ美人ではないがその表情の自然さ、豊かさ、いつも彼女にはついつい目が向いてしまう。

個人的には正直それ程の感動もなかった、まぁその理由の一端にはクソ貧乏なのに子供だけは作るあまりに情けない父親キャラにどうにも共感も納得もできないということがある。アイルランド系はカトリック信仰だから中絶できないらしいが、無宗教の人間にはその辺りもなかなか理解し難いものだ。似たようなテーマで「シッピングニュース」をちょっと思い出したが自分は其方の方がストレートにツボだった。
個人的にはジム・シェリダン監督作品なら「父の祈りを」を激お薦めしたい。


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