-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「イズ・エー [is A.]」
2005年 08月 24日 (水) 02:28 | 編集
 イズ・エー [is A.]

「イズ・エー[is A]」 ★★★

(2004年日本)
監督:藤原健一
キャスト:津田寛治 、小栗旬 、内藤剛志、伊藤かずえ
公式サイト

少年犯罪をテーマにした痛くて重い社会派ドラマである。
折しも神戸事件の加害者の出所と重なって公開されるという偶然、映画の帰結には少年法の限界まで迫って欲しかったが・・・。

Who is A?
What is A?
Where is A ?


作品紹介のこの件が周囲から見た「少年」の姿を端的に鮮烈に表現していると思う。最早使い古された言葉になってしまったが所謂「少年Aの心に潜む闇」を測りかねる周囲の途惑いと焦り、そして犯罪を犯した少年の心が「更生」したのか否か、それを知る手立てなどどこにもないという厳然たる事実の冷酷さを如実に表すフレーズだからだ。
いかに「更生」というものが曖昧な信頼の上に成立し脆弱なものであるか、誰しも実際改めて考えずにはいられないだろう。しかしその「未来への信頼」が少年法の総てでもある。信頼が崩れ去った時少年の未来をどう扱うべきなのか、突きつけられた現実の厳しさを鑑賞者は目の当りにしなければならない。

加害者と被害者の立場から少年犯罪をきっちり描いた問題提起的な作品でかなりへヴィではあるが見応えも十分ある。
ただ一つ気になったのはあのエンディングである。「断罪」という意味合いがあれでは軽くなってしまうと思うし自分はエンディングには若干納得いかなかった。映画的には加害者の親の心情というものを強く描写する事によってドラマ性を高める狙いがあったのだと思うが、贖罪というテーマの選択の方がより深みのある映画になったのではないか。少年に償うべき罪を理解させないまま「法」が裁けない罪を他人が断罪するのでは結局理論のすり替えにしかならないと思う。
キャスト陣は皆好演している。初主演の津田寛治よりも内藤剛志が何しろ熱い(暑苦しい位w)んですが対する小栗旬の掴み所のない表情も凄くイイ。津田さんは若干霞んでしまった印象かな。
こういうテーマの作品だし特に目新しさがあるわけではないが、問題提起的な社会派ドラマを観たい人にはお薦めな作品だ。少年法の未来と少年犯罪の現実を真っ向から映し撮った作品としては評価されるべきと思う。


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■少年犯罪関連本
「少年A」14歳の肖像 「少年A」14歳の肖像
神戸の事件について詳細な取材による客観的なアプローチで描かれた作品。

うつくしい子ども うつくしい子ども
結末が映画と非常に似通っている。加害者の兄弟の視点から描かれた作品。
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