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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「いぬのえいが」
2005年 08月 27日 (土) 23:06 | 編集
いぬのえいが プレミアム・エディション いぬのえいが プレミアム・エディション

「いぬのえいが」 ★★★

(2004年日本)
監督:犬童一心、黒田秀樹、黒田昌郎、佐藤信介、真田敦、永井聡、祢津哲久
キャスト:中村獅童、 伊東美咲、天海祐希、小西真奈美、宮崎あおい、佐藤隆太、乙葉、荒川良々、川平慈英、佐野史郎、渡辺えり子、利重剛、戸田恵子
公式サイト

人は動物の都合なんか考えずに一方的な自己満で愛玩するのが常なわけで、それを人間は腹の底ではよくわかっているはずだ。だけど犬はそういう身勝手な飼い主の思惑なんか飛び越えてそこに存在しているんですよ。
ってなことで自己満愛犬家な自分がこの映画で感じた事は、正直「狡い、ずる過ぎる」(爆。
「ねぇマリモ」とか「ねぇ美香ちゃん」に動物を飼った事の有る人間が感情移入しないわけがないからねw。泣かせるポイントは非常に押さえてあると思う。
ここから若干突っ込みますw。
オムニバスとしては緩急上手くストーリーを組んであるとは思うが、一本の映画として観た場合どう評価したらいいのか正直迷った、これは映画なのか?何もわざわざ映画という媒体でこれをやる必要があるのだろうか、そりゃ犬は可愛いけどさ。
確かにいぬのえいがといいつつ決して犬が可愛いという話だけでは無く、一匹の犬を取り巻く人間達のドラマでもあり命の重さを語るドラマでもある。だが「ねぇマリモ」だけはナレーションだけで見せるという演出があざと過ぎの感は否めない。なぜなら「ねぇ美香ちゃん」は云わばこうあって欲しいという人間の願望であり、それをストレートに犬の言葉として表現するのはそれこそ人間の身勝手でしかない。
また犬童さんのポチの話はメインストーリーとして非常に優れた脚本だと思うが、ボールが見つからなくなったあの場所を別れの象徴として描くのであればもっと見せ方に工夫があってもいいかな、と感じたことは事実。見つけられなかったものの大きさを悼むという意味でね。またこのストーリーだけは細かく切って他のエピソードを挿入する必要はないと思う。
泣けるということが映画としての素晴らしさに直結するとは全く思わないので、悪い映画ではないがそう大絶賛するようなモンでもないかな、というのが冷静になって振り返った感想。老若男女大人も子供も泣けて笑えるという意味ではいいのかもしれないが、だから何?という思いが後から湧いてきてしまう、そんな感じ。

因みにうちにいる犬はビーグルですが、いやぁやっぱりうちの子が最高です♪・・・興奮すると失禁するけどな、何一つ芸できないバカ犬だけどな(自爆。

 いぬのえいが@映画生活

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