-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「ローレライ」
2005年 08月 27日 (土) 01:47 | 編集
ローレライ スタンダード・エディション ローレライ スタンダード・エディション

「ローレライ」 ★★★

(2004年日本)
監督:樋口真嗣
キャスト:役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎、香椎由宇、石黒賢、小野武彦、佐藤隆太、ピエール瀧、堤真一
原作:福井晴敏「終戦のローレライ」
   ⇒ 公式サイト 


一言でいえば、エヴァンゲリオン操縦者の綾波を乗せた宇宙戦艦ヤマトにガンダム的人間ドラマを加味した愛国エンタメ作品、要するに漫画だw

 時は1945年、第3の原爆首都投下を阻止すべく潜水艦伊507が謎の新システム「ローレライシステム」を搭載して戦う。
 非常にアニメチックな設定展開であるが、これをアニメでなく実写でやってくれた勇気には素直に拍手を送りたいと思う。勿論予算の関係なのか時間がなかったのか知らないがCGは期待していた以上に全然出来が良くなかったし、プラモみたいな潜水艦は正直ショボい、戦争物・潜水艦物として他の映画に比較すれば力不足であることは否めないだろう。人物描写やエピソードが薄っぺらだったり時代考証がリアリティを欠くという点も突っ込まれてもしょうがないとは思う。(大体潜水艦に何で女、とか、何で長髪とかそういう基本設定がそもそもw)

 しかし、「ローレライ」には日本人としての原点回帰を刺激される魅力も大いにある。浅倉という男が口にした憂国の嘆きは非常に極限的であったが、皮肉にもそれはまさに現代日本を投影するものであり、戦後復興を遂げた今の日本が模索する未来への一種のアイロニーのようにも聞えた。
「東京原爆投下阻止」に向って収束されるエンディングへの展開は、敗戦によって色を失った「愛国」という言葉を改めて考えさせられる。即ち今の我々が守るべきものとは一体何なのか、日常に忘れ去られたそんな熱いものを観る者にストレートに問うてみせるのだ。そりゃもうとんでもなくベタな流れだが、この虚構の中で役所さんの台詞はいちいち日本人の琴線に触れるのである。

 何が残念だったかというと、肝心のローレライシステムの具体的な描写が決定的に足りないことだ。少女の超能力がどういう仕組みでソナーになっているのかという点はほぼ壊滅的によく解らない、説明不足にも程がある。この映画は設定自体が普通の戦争物ではないわけだから、本作を差別化しその個性を主張する為にはこのローレライシステムの徹底的な描写は不可欠だったのではないだろうか?
 この辺が映画としてかなりマイナスだが、意外にエンターティンメントとしての面白さを備えた作品だったと思う。伊507の潜水シーンなんてはっきり言って結構興奮したし(絵は物凄くオモチャみたいでショボいんだけどねw。

 正直戦争物として細部に突っ込みはじめるときりがないわけだが、テーマ性もあるし大筋は外していない。要は監督があのEVAの樋口さんだということを念頭に置いて、リアリティは追及せず単なるアニメ的エンタメ物として観る事、それが必須条件ということだろう。
大真面目に戦争物を期待したりリアリティのある潜水艦物を観たい人には絶対お勧めできないので要注意だ。

 で、最後の上川隆也のエピソードは全然いらない、頼むから役所さんで終わってくれ、ついでにKREVAもイラネ。楽しかったのはピエール瀧がベタに感動の熱演をしてる所かな。
因みにパウラって完全コスプレじゃないかと突っ込もうと思ったら、スタッフロールに庵野秀明(EVA)、押井守(Ghost in the shell)、出渕裕(ガンダム)という素晴しく濃い面々の名前が連なっていた。納得。


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■原作本
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