-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「Helpless / ヘルプレス」
2005年 08月 27日 (土) 01:38 | 編集
 Helpless

「Helpless / ヘルプレス」 ★★★☆

(1996年日本)
監督:青山真治
キャスト:浅野忠信、光石研、斉藤陽一郎、辻香緒里、伊佐山ひろ子

そしてこの道は「EUREKA ユリイカ」へと続くのだ。

青山真治監督の劇場デビュー作である。
日常だからこそ抜け出せない狂気があるとすればそれがこんな世界なのかもしれない。
登場人物は出口のない世界で衝動的に事件を起こしていく。

自分は青山監督の作品は決して好みではない、作風も展開も自分の趣味には合わないと思う。しかし独特のスローモーな展開と無意味に間延びしたようにさえ見える長回しから突如として牙をむく暴力性、或いは虫唾が走るような嫌悪を覚える張り詰めた空気は他の映画からは決して得られないだろう。この映画にはたった今人間が狂気に向って走り出す瞬間があまりにも無造作に切り取られている。

父親の死を決して信じようとはしない男、父親の死に暴走する男、勝手に自分の世界に閉じ篭って「自分の都合で」突発的に暴走する彼等は一体何に追い詰められていたのか?ぽっかりと口を開けたトンネルの先に見えるものは一体何なのか?
数少ない台詞の中に言い知れぬ孤独と狂気が滲み出てくる。

「何がしたい?」
浅野という俳優が持つあまりにも自然な日常性が、犯罪という非日常性に模られた世界の中で一際輝く。捉え所が無くて曖昧なこの映画の色合いに、あたかも彼の存在感は溶け込むようで実は決してそうではない。凡そ演技らしくない素の人間臭さは、瞬間的な狂気の衝動に圧倒的なリアリズムをもたらす。

何故彼は暴走したのか?
最後に我々が感じるたった一つの問い、その答えはおそらく「ユリイカ」にあるのだ。粗削りな切れ味が一つの武器になっている作品だと思う。

しかし浅野にNIRVANAのシャツ着せちゃうのはちょっとあざといなw。(関連記事:「ラストデイズ」)


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■青山真治監督作品
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