-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「独立少年合唱団」
2005年 08月 27日 (土) 01:20 | 編集
 独立少年合唱団

「独立少年合唱団」 ★★★

(2000年日本)
監督:緒方明
キャスト:伊藤淳史、藤間宇宙、光石研、香川照之、滝沢涼子 、岡本喜八、泉谷しげる

70年代の全寮制中学における少年達の夢と挫折。
映し出されたものは熱くて儚い、行き場の無い若さだ。

大人になりたくないという思いを抱えながら夢を断たれた少年の願望が、革命という自己実現にいつしかすり替えられ悲劇に向って暴走する。

学生運動をしていた女と少年の間に何があったのか、教師が過去に抱いていた革命思想は果たして消えてしまったのか、合唱コンクールの成績はどうだったのか、映画の中のいくつかのエピソードは明確には語られることがない。

だが康夫という少年が失ったものはそのソプラノだけではなく彼自身の少年時代や理想そのものだったのだろう。何とも言えない喪失感が一つの終焉の煌きとなって、エンディングの澄んだ歌声と共にどんよりと残る。
ほんのわずかな時間だけしか少年に与えられないソプラノの声、それが現実には叶うことがなかった少年時代の淡い夢とシンクロして、刹那的な痛みを包含する作品に仕上がっていると思う。1970年代というものを自分は知らないが、そのどこか熱を帯びたような時代の空気が伝わってくるような作品だった。

ただ、学生運動に触発されていくエピソードはやっぱり何だか無理矢理くっつけられたような違和感があって、最後まで作品全体から浮き上がりしっくり来なかったことも事実。革命かぶれの女の死だけじゃ理想に暴走する必然性は感じられない。それはこの作品の中で「大人」の象徴である香川照之扮する教師が、革命的思想を捨てられない中途半端な自己と対峙するというエピソードが殆んど描かれなかったことも一つの理由だろうと思う。
この時代性への拘泥がもう少し深められていたならば、破滅的で切ないエンディングは、少年期の挫折だけでなく時代の「総括」的ラストに昇華されたのではないかと感じられるだけに、もう一つ踏み込んで欲しかったように思う。

まぁ革命思想部分を除いたらホモ映画になり兼ねないからなw、同性愛っぽい友情描写にもあまり共感できなかったのが、自分には敗因だったかもしれない。
純朴少年を演じた伊藤淳史の荒そうな鼻息とかクラシックなブルマ、そんなところに萌えな人は別の意味で楽しめるだろう(どうでもいい
第50回ベルリン国際映画祭アルフレード・バウアー賞受賞作品。


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 独立少年合唱団
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