-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」
2005年 08月 26日 (金) 22:37 | 編集
 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」 ★★★★

(1995年日本)
監督:押井守
原作:士郎正宗
アニメーション制作:Production I.G
声の出演:田中敦子(草薙素子)、家弓家正(人形使い)、大塚明夫(バトー)、山寺宏一(トグサ)、仲野裕(イシカワ)
   ⇒ 挿入歌 "Making of Cyborg"を試聴する
   ⇒ Trailerを観る

「私と一つになりたい?」
「心も身体も一つになりたい?」
こう問うたのは新世紀エヴァンゲリオンだったが、草柳素子の選択は碇シンジとの果たして対極にあるのだろうか?

完全な生命体として生きることを選択し始めた電脳との融合によって、彼女が目指した「人のかたち」とは何なのか?
この映画は人がヒトであるという存在証明と、心の容れ物としてのその形の有り方を問い続ける。未完成な自己を補完する為、或いは人である記憶を確認する為の他との融合、それは結局のところ見失った「自分」というものを探し当てる為の逆説的な唯一の手段だったのかもしれない。

原作は士郎正宗の同名漫画「攻殻機動隊」。
肉体がサイボーグ化された者が生きる近未来の情報化社会において、「ゴースト」を狙うハッカー・「人形遣い」と対決する特殊公安部隊攻殻機動隊を描いたSFアクションアニメだ。

リアルで精緻な人体やメカニックの描写力は下手な実写なんかより格段に説得力がある。薄汚れて雑然とした町の風景、ユニークな近未来社会世界、リアリズムを極限まで追究した映像はアニメとは言いつつ圧倒的な迫力を持っている。シュールな音楽と不思議にマッチした映像世界は何度観てもゾクゾクするような快感があるのだ。

そして何より「ゴースト」「電脳という生命体」という概念から、「器としてのヒトのカタチ」とヒトである事の意味を問うテーマ性が素晴らしい。人はただ記憶によって個人たり得るのか、という「唯脳論」的な帰結は個人的には納得できるものではないが、非常に哲学的で内省的な着地点を模索した世界観は他の追随を許さない独自性を持つものであることは確かだ。
所謂サイボーグ・アンドロイドネタのSF映画が好きな人には必見の作品であるが、この世界観にはまれるかどうかはかなり個人差もあるだろう。万人お勧めなガンダム的作品ではないので間違ってもそういうものを期待しつつ観ないことだ。

因みに「マトリックス」はこの映画にインスパイアされている作品であり、「マトリックス」のウィルスプログラムやバグ、疑似体験(=仮想現実)の世界は殆ど本作のトレース的なものと考えられる。
とにかくジャパニメーションの一つの到達点的な作品でもあると思うので一度は鑑賞をお勧めする。

【追記】「イノセンス」賛同派としては、難解と言われようがつまらない説教臭いと言われようが押井監督の作品は好きですよ。こういうテーマでやる以上エンタメにする意味もないし解り易くする必然性もないと思うがどうだろうか(笑。
というか、基本的にはラブストーリーじゃないか、バトー切な過ぎだよなぁ(泣。

■ ・ 続編「イノセンス」の感想を読む
  ・ 「新世紀エヴァンゲリオン」の感想を読む  

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