-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「アメリカン・サイコ」
2005年 08月 24日 (水) 02:06 | 編集
 アメリカン・サイコ

「アメリカン・サイコ」 ★★★

AMERICAN PSYCHO(2000年アメリカ)
監督:メアリー・ハロン
キャスト:クリスチャン・ベール、ウィリアム・デフォー、クロエ・セヴィニー、ジャレッド・レト、リース・ウィザースプーン
原作:ブレット・イーストン・エリス
詳細情報

虚飾に彩られた飽和状態の物質社会、その先にある飽くなき欲望を痛切に皮肉っているエキセントリックな問題作。

80年代アメリカ社会の暗部を鋭く抉り出したブレット・イーストン・エリス原作の映画化作品。
原作発表当時は大変な衝撃作だったらしいが、何の不足もない上流階級のエリートビジネスマンに隠された裏の顔あるなどという設定自体今なら珍しくはない。この作品の深さはサイコ野郎自身がアメリカ社会の象徴として描かれている部分にあるようだ。

虚飾と欲望の物質社会へのアイロニーと言えば内容は重そうだが、映画はほぼブラックコメディーなノリでその暗部を抉り出す。
名刺やブランドへの拘泥、ナルシズム、時代の流行へのほぼ崇拝に近い心理、どれもこれも大袈裟に強調されて描かれ滑稽だ。だが時代が変わろうともそのような隣の芝生的嫉妬や流行物への俗物的信仰は依然として存在している。アイデンティティーを見失い、生きる価値を物質欲にしか見出せない悲劇に対しての警鐘的な作品として位置づけて観ると、主人公の背後の歪んだ社会背景が浮かび上がってくるだろう。今観ても時代というものを炙り出した鋭い描写にはなかなか引き込まれるものがあることは確かだ。
エンディングの言いようのないわびしさは何とも印象的である。

一般的なつまらない感想はコレくらいにしておいて。
映画の見所としてはほぼギャグなスタイリッシュ映像と、当時の多分ノリノリ♪(死語)な音楽。クリスチャン・ベールの必要過多な成りきりオサレと鬼畜っぷりも最高。やっぱり男は名刺の色&紙質&書体で仁義語らなきゃ、そして夜は鏡プレイ(違。
テーマ的には「アメリカン・ビューティ」などにも通じるものがあると思うので見比べてみるのも面白いだろうし、とにかくブレット・イーストン・エリス原作物では本作が一番出来がいいので必見だ。クロエ・セヴィニーが実直キャラでカワイイのも意表をついてくれてGood job!
ネタバレ
結局殺人自体彼の妄想だったわけだがあの手帳の落書きは痛いなぁ、小市民せつないっすねぇ。

   ◆参考資料:ブレット・イーストン・エリス
      ジェネレーションXを代表するアメリカの作家の一人。
      (ジェネレーションX―加速された文化のための物語たち
   ◆当ブログのブレット・イーストン・エリス原作物感想LINK
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