-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「ワンダフルライフ」
2005年 08月 26日 (金) 22:06 | 編集
 ワンダフルライフ

「ワンダフルライフ」 ★★★☆

(1998年日本)
監督:是枝裕和
キャスト:ARATA、寺島進、内藤剛志、谷啓、伊勢谷友介、由利徹、小田エリカ

冥土の土産に持って行きたい記憶はありますか?

感想にはネタバレが含まれます。
死んだ人間の最も心に残る生前の思い出を一週間で映像化し死者をあの世に送り出そうとする、という不思議な世界を描く。
ユニークで奇妙な設定だが、登場する人間達が吐露する様々な心情とそれに付き合う者の心の揺れが非常に興味深く描かれた作品だ。

記憶を思い出したくない人間、どれか一つとは選択できない人間を見るにつけて、死んでからあの思い出が一番だったとすぐ語れる人間が幸せなんだろうか?いつのまにかそんな疑問を感じながら映画を観ている自分に気付く。おそらくそれは映画が訴えかけるテーマと大いに関連するのだろう。「人生で最も心に残るものとは何なのか」、この映画を観る人間は皆大なり小なり自分の人生になぞらえ記憶を確認したくなるに違いない。

後半死者を送る者達がどういう人間なのか、ということが判ってくる辺りから物語は非常に面白くなる。
死出の旅路を描いた話としては絶望感や暗さはなく独特のノスタルジックな雰囲気が漂う。中盤のスローモーな展開は若干退屈ではあるが、ユニークな設定に押しつけがましくないメッセージ性、そして静かな映像世界となかなか魅力的な要素に溢れている。
難点を言わせてもらえば死者が思い出を語る場面はあまりにもドキュメンタリーチックで唐突な印象がある為、作品全体のトーンは統一的ではない。その部分に違和感を覚える人もおそらくいると思う。

個人的には楽しい思い出だけを抱いて生きることが幸せだとは思わないし、「将来の夢を選んではいけないのか?」という伊勢谷の言葉が一番印象的だった。まぁARATAは相変わらず滑舌が悪くてクライマックスであの語りはちょっと辛いが、非常に面白い作品だった。是枝作品の中では後味も悪くない、お薦めです。


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■是枝監督作品
DISTANCE(ディスタンス) 幻の光 誰も知らない

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