-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「ロスト・チルドレン」 
2005年 08月 26日 (金) 21:56 | 編集
 ロスト・チルドレン

「ロスト・チルドレン」  ★★★★

La Cite Des Enfants Perdus(1996年仏・スペイン)
監督:ジャン=ピエール・ジュネ/マルク・キャロ
キャスト:ロン・パールマン、ジュディット・ビッテ、ドミニク・ピノン、ダニエル・エミルフォーク、ジャン・クロード・ドレフュス
衣装:ジャン=ポール・ゴルティエ

ジャン=ピエール・ジュネの傑作異世界ファンタジー。
歪な近未来映像が魅力的だ。

まもなくジュネ監督の新作「ロング・エンゲージメント」公開されるが、同監督の最高傑作といえばやはりこれ。
夢を盗むクローンにさらわれた弟を救出する為に、怪力男と窃盗団の少女が荒唐無稽な冒険に旅立つ近未来異世界ファンタジーである。

この映画を観ると小さい頃に見た悪夢を思い出してしまう。覚醒した時に脳裏から消飛んでいた夢の記憶がふとしたきっかけで意識下からフラッシュバックする、まるでそういう体験を映像化されているような気分になるのだ。有り得ない馬鹿げたエピソードと現実とがランダムに入り組んだ夢の世界の再生。子供の夢やお伽話というものは概して残酷でグロなものだし。

この映画の見所は異形のキャラクター達の歪んだ近未来世界の圧倒的でクリエイティヴな面白さにある。一つ目教団、クローン集団、シャム双生児に脳味噌だけのボス等、ティム・バートンやリンチとはまた違ったグロテスクでブラックな世界が展開されていく。独特のノスタルジックな色彩に加えて、おもちゃ箱をひっくり返したようなキッチュで不思議なごちゃまぜ感がある映像は実に魅力的だ。
この映像世界だけでかなり満腹感があることも確かだがストーリーは至ってシンプル。但し夢を見ることができないクローン人間達の姿は非常に象徴的かつシニカルで、現代社会への風刺的寓話のようにも受け取れる。大体ジュディット・ビッテが一番大人だもんなぁ、この映画の中でw。

キャストのロン・パールマンにドミニク・ピノンというアクの強い個性派俳優陣がひたすらいいw。
同監督の「デリカテッセン」「アメリ」もなかなか面白いが本作が自分としてはやはり最高だ。要はこの映像世界を気に入って嵌れるかどうか、それが最大のハードルだろう。


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■ジュネ監督作品
アメリ  デリカテッセン


雑感
映画を鑑賞し個人的嗜好を抜きにしてその映画の出来を公平に評価するのは実は非常に困難を伴う作業だ、と思うw。一般的にはおそらく受容され易いであろう作品に諸手を挙げて賛同できない自分の価値観をこのブログで提示することにしても結局はただの趣味の領域の四方山話の一環に過ぎない。
しかしながら個人的嗜好や理解度の深さとはその人間の生きてきたバックボーンなり価値観というものを如実に体現する一端でもある。
このブログで愚にも付かぬ記事を書きつつ最近感じる事は、他者との比較が鮮明にする事象とは映画感想そのものの相違または相似だけではなくおそらくその人間の感性・価値観・知識という領域にも及ぶということだ。
此処は記憶の補完庫であることは確かであるが自分の奇妙な感性(爆)や無知の露呈もしくは他者との隔たりの確認行為の為の場所なのかもしれない。

何を目指して何処に進みたいのか、よく解らないという話でしたw

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