■ Title Index : all ア カ サ タ ナ ハ マ ヤ ラ ワ A-Z・数字 監督別 |
■ ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ |
2005年
08月
26日
(金)
16:14 |
編集
ホームレスに拾われた赤ん坊を巡るコメディ人情アニメ。
きっちりとハッピーエンディングに収束するクリスマス向け作品とでも言うべきか。
またもや
まず全然爽やかじゃないリアルな絵面が凄く良い(爆。
出てくるキャラは赤ん坊含めおよそアニメらしくなく全部可愛くも何ともないし(撃沈)、ゴミ袋の一つまで数えられるくらい描き込まれた東京の路地裏の風景はリアルそのもの。しかしそれがふわふわしたファンタジーめいたストーリーを浮つかせないでしっかり見せる効果を持っていたと思う。ジブリ作品とは違った方向性で「KILL BILL」や「アニマトリックス」でその真骨頂を見せつけたジャパニメーション、それが到達した一つの完成された形なのかもしれない。
ストーリーはほぼベタなコメディドラマだし展開的にもエピソードがあまりに上手く繋がり過ぎて、ご都合主義オンパレードと思う部分は確かにある。だが、第九が鳴り響くクリスマスにちょっとした偶然があってもいいじゃないかと観る者に思わせてしまう、そんな上手さを持った脚本だと思う。
清子という赤ん坊の親探しとは、実は3人のホームレスにとっても其々の過去の清算という意味合いを持ってドラマティックなラストシーンに収斂されていく。ラスト10分で畳み掛けられるあらゆる伏線の回収、その爽快さに溢れた展開は最高に心地良い。時々語られるホームレスのベタな台詞も痛みを知る人間そのものという感じで良かったかな、良質なアニメでした。








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