-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「オール・アバウト・マイ・マザー」
2005年 08月 26日 (金) 11:47 | 編集
 オール・アバウト・マイ・マザー

「オール・アバウト・マイ・マザー」 ★★★☆

All About My Mother(1999年スペイン)
監督:ペドロ・アルモドバル
キャスト:セシリア・ロス、マリサ・パレデス、ペネロペ・クルス、アントニア・サン・ファン

アルモドバルの作品には対照の美学がある。生と死の対照、あるいは男と女という性の対照。

この作品でも「死」はとても人の近くにある。その訪れは唐突で劇的であり残酷な運命に人は翻弄されるが突然の死や別れがもたらす暗鬱や悲嘆、孤独感というものがその世界を支配する映画ではない。それはおそらく極端にユニークな人物設定の妙とスペイン的な映像が醸成する明るさに起因するのかもしれない。

オカマ、バイセクシュアル、ドラッグ漬け、妊娠したシスター、エイズ、娘を盲愛する女優、一人息子を失った母親等、何しろ登場人物のキャラが濃い、濃いどころかこういう方々が普通に一堂に会するなんてほぼ奇跡に近いアンバランスな愛すべき女(?w)達だ。強引ではあるがそれを払拭して見せるドラマ性を支えているのはやはりこの人物設定に負うべき処が大きいのだろう。

そしてこの女同士の関係の距離感がなかなか面白い。
それは互いの欠点をそのまま受容し支え合って信頼する絶妙な関係だ。
皆どこか不完全で何かが欠落している一見弱々しく見える彼女達のお互いを補う人間関係、それは他人を愛し自分を愛する明確な人間肯定の構図であり、映画全体のポリシーとして貫かれているように感じるのだ。
息子の死、元夫の死、元夫の恋人の死、失われた3つの命がまた新しく生まれた命に繋がるというドラマチックな展開と、人生という舞台に生きる女達の生き様を「欲望という名の電車」とシンクロさせる演出。生と隣り合わせの死を否定することなく、母親であり女である総ての女性への絶対的な礼讃と肯定を感じる作品だった、面白かったです。

ま、でもやっぱり展開は「ムリだからソレ」的だし、滅多にお目にかかれない変態キャラに慣れないと101分辛いかもしれないw。アルモドバル監督作品は実は苦手なのだが「バッド・エドュケーション」もいつか観てみたいと思う。
個人的に映像で印象的だったのは、事故の瞬間が死んだ息子目線だったアレはリアルだったなぁ。バイクでコケた時のことを思い出しました、死ぬかと思った割には打ち身だったけどあんな感じに見えるんだよね~(゚Д゚;)
1999年カンヌ映画祭最優秀監督賞受賞、1999年アカデミー賞外国語映画賞受賞、及びゴールデン・グローブ作品賞外国語映画賞受賞作品。


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