-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「リアリズムの宿」
2005年 08月 26日 (金) 11:25 | 編集
realism リアリズムの宿

「リアリズムの宿」 ★★★

(2003年日本)
監督:山下敦弘
キャスト:長塚圭史、山本浩司、尾野真千子
原作:つげ義春
音楽:くるり
公式サイト

歪曲プロレタリアートさんBlogイチオシな邦画ということで鑑賞。

まず感じたのは独特な「間」とカメラワーク。
予告篇を観てから本編を観たせいか、その静けさに拍子抜けした。これがこの監督の個性なのか、この間がツボにはまってしまうと堪らなく心地良いのかもしれないw。
それから左右にゆっくり移動するカメラワークが印象的だ。これが独特の「間」を支え単調なシーンのアクセントになっているように思う。

ストーリー展開で云えば女性との唐突な出会い以外にドラマチックな要素はほとんどなく、ロードムービーと言うにもあまりにも狭小な世界だ。しかし、映画を観ているのに自分の日常を覗き込んでいる様な奇妙な感覚に陥る、そういう演出が実に上手い。あまり親しくない人間同士が話す時の微妙なよそよそしさやばつの悪さには日本人なら皆既視感があると思う。このいかにも日本人的な距離感の演出が、寂れた日本の田園風景との相乗効果で作品の世界を作り上げていると言えるだろう。

ただ映画半ばでさすがにこの「間」には少々疲れたことも事実。
まぁラストの宿泊シーンでカナリ笑わせてもらったので相殺かw。
二人の男の距離が少し縮む、月並みだがそんな瞬間を心地良く感じさせてくれる作品だったと思う。
カラオケを歌い出す木下を見る坪井と敦子二人の表情なんて最高だった。こういう一瞬の表情や微妙な感情の抑揚を切り取ることが上手い監督なんだろう。カウリスマキの「間」とよく対比されるようだが、彼のようなキレを感じられなかったのはどこかで見覚えのある日本の風景の佇まいのせいかもしれない。寒い風景とあまりにもショボい二人のホントに寒い関係(爆。
このシュールなテンションは絶対に万人向けではないぞ。

見終わって面白かったことは確かだがどこか違和感と物足りなさが残った。映画の完成度は高いかもしれないが、この地味で繊細な笑いは日本人以外にはウケるのかなぁw


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■原作は此方。

リアリズムの宿―つげ義春「旅」作品集
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