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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「バタフライ・キス」
2005年 08月 26日 (金) 01:06 | 編集
 バタフライ・キス

「バタフライ・キス」 ★★★★

Butterfly Kiss (1995年イギリス)
監督:マイケル・ウィンターボトム
キャスト:アマンダ・プラマー、サスキア・リーヴス

もう反則っていうくらい好きな映画w。
この映画を見ていると心を引っ掻き回されるような焦燥感にも似た気分を覚える。主人公ユーニスが繰り返す殺人は全く不可解に見えるかもしれないが、その狂気の陰に潜むものを考えずにはいられなくなるからだ。

ユーニスとはその全身ピアスとチェーンのルックスからして、言うなればもう存在自体が「痛み」そのものの化身だ。自らには自傷、そして他には殺人。剥き出しになった欲望と深くて純粋な孤独が痛い。
一方でそんなユーニスへのミリアムの愛はあまりにも献身的で対称的だ。「神の罰を受ける為に」殺し続けた果てにユーニスに訪れた最期は、皮肉だが彼女にとっての唯一無二の救いとなったのではないだろうか。

愛したい、愛されたい、ただそれだけの為に人は生きられるのか?
台詞の端々の宗教的な表現と客観的な視線の映像が、どこまでも残酷で悲劇的な二人の女のストーリーをストイックな雰囲気で包み込む。
自分はこの映画の根底に愛によって癒される孤独と贖罪というテーマを感じたのだが、もう少し宗教的な解釈も必要なのかもしれない。

ウィンターボトムの作品を全部観たわけではないが、この映画は監督の初期の名作だと思う。因みに後味は一般的には全然良くない部類だと思うので、こういう映画が嫌いな人には全く薦められないが。


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