-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「アドルフの画集」
2005年 08月 26日 (金) 00:46 | 編集
 アドルフの画集

「アドルフの画集」 ★★★★

MAX (2002年ハンガリー・カナダ・英)
監督:メノ・メイエス
キャスト:ジョン・キューザック、ノア・テイラー、リーリー・ソビエスキー

ヒトラーは実は普通の若者だった、という斬新な切り口であの独裁者ヒトラーをユダヤ人画商マックスの視点で描いた作品。

原題はMAX。
ヒトラーの人間の部分を映画化するということは、テーマ的にはタブーであっただろうし、冒険であり挑戦でもあるだろう。また大戦後これだけの時間を経て作られた作品であるという意味も心に留めておくべきではないかと思う。ヒトラーやナチズムへの拘泥が次第に薄れてきたということだけではなく、ヒトラーという怪物を産んだ時代そのものを客観的に追究する状況が許されるようになってきた事実をこの作品は自ずから提示しているのだ。
映画では所謂ヒトラーになってからの過程は掘り下げられてはいない。この先が見たい、知りたいという欲求にかられてしまう部分、少し物足りなさは残るものの地味ながら非常に新鮮で面白い作品だ。

その映画の魅力を背負って立つのがヒトラーを演ずるノア・テイラーである。彼が漂わせる神経質でストイックな雰囲気が凄くいい。その芸術観や反ユダヤ主義的思想に未来への危険な兆候を垣間見せる危うい表情や演説に際して発揮されたという圧倒的な不気味な魅力など、若きヒトラーという人物像を想像させるに足るユニークな個性である。
無常観さえ感じさせるラストシーンは、今後のドイツとユダヤ人の未来を暗示する悲しく沈鬱なものだ。

もしも彼が演説に類稀なる才能を持たず、
もしも時代が彼を要求しなかったならば、
歴史は変わっていたのだろうか。
「演説に注ぎ込んだあのエネルギーをもし芸術に注いだら」
歴史に「もし」という仮定をすることは全くナンセンスであるが、総てはこのマックスの台詞に尽きるのだ。

小品ではあるが個人的には大変面白かった、興味のある方は是非。


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