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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「ビッグ・フィッシュ」
2005年 08月 25日 (木) 22:44 | 編集
 ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション

「ビッグ・フィッシュ」 ★★★★

BIG FISH(2003年アメリカ)
監督:ティム・バートン
キャスト:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ、ヘレナ・ボナム・カーター、ジェシカ・ラング
原作:ダニエル・ウォレス
公式サイト

 ホラ吹きな父親と息子の確執と和解をテーマにしつつ、「幻想」と「リアル」の融解を描き出したオトナなファンタジー。バートン作品が好きなので取りあえず劇場に行ったのだがやっぱりちゃんと魅せてもらった。

 自分の過去をほぼ誇大妄想なアドベンチャー物語チックに語る父親と、それを次第に理解できなくなりホラ話を忌み嫌うようになった息子。云わば幻想とリアルの対峙から始まる物語だ。
自分は年代的にもこの息子の「真実を知りたい」気持ちは痛いほどわかる、いい加減目を覚ませよと言いたくなる気持ちも。けれどこの父親の夢物語はどこか憎めなくて愛すべき優しさに溢れているのだ。
一体どれが真実でどれが嘘なのか?
だがそれ程知りたかった真実なんて本当は退屈で、真実であることがそんなに重要なのか否かということをさりげなくこの映画は語る。

 「人生なんて、まるで御伽噺さ」
葬式で初めて父親のホラ話が総て嘘というわけではなく、集まった人々にいかに愛されていたかを息子は目の当たりにする。これはリアルによる幻想の裏づけだとも言えるだろう。
 しかし本当にこの作品が素晴らしいのは、ラストシーンに向かって父親のお伽話の幻想が息子の現実世界をも包み込み、それ等が融解し一つになっていく部分であろう。受容と和解、親子の絆をしっかり描きながら、遊び心に溢れたバートン流のファンタジックなエンディングが素晴らしい。

 因みに、服のままバスタブに入っちゃうシーン良かったなぁw
 キャスティングもなかなかはまっていると思う。ユアンはジェダイよりこういう感じがよく合っているしそれにブシェミが出てるじゃないか!
「モーターサイクル・ダイアリーズ」と本作のラストシーンは不覚にも泣きました。あぁ一人で観てて良かったと心から思う瞬間・・・(ティッシュ必須だ キタネー)


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■「ビッグ・フィッシュ」サントラ
「ビッグ・フィッシュ」オリジナル・サウンドトラック
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