-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「イン・ディス・ワールド」
2005年 08月 25日 (木) 22:09 | 編集
 イン・ディス・ワールド

「イン・ディス・ワールド」 ★★★☆

IN THIS WORLD(2002年イギリス)
監督:マイケル・ウィンターボトム
キャスト:ジャマール・ウディン・トラビ、エナヤトゥーラ・ジュマディン

アフガン難民の少年ジャマールが難民キャンプからロンドンを目指して危険な旅に出るロードムービー。凡そ平和ボケした我々日本人には想像し難い程の厳しい現実を歩まねばならない人々の生き様をリアルに再現した秀作である。

実際のアフガン難民をキャスティングしたり、ハンディカメラを用いて抑揚を抑え淡々と描くことによって、ほぼドキュメンタリーに近い手法を取った作品である。この静かな展開と荒れた映像の雰囲気が、アフガン難民の現実とキャンプの過酷さというものを上手く演出しているように感じる。

そしてその淡々とした映像の中には旅の困難さと熾烈な亡命の現実がきっちりと収められている。生きる為の選択肢が極めて限られている人々がこの世界には確かに存在するのだ。
過酷な運命の下に生まれ、その地で何ら未来への希望を見出す事が出来なければ、やはりジャマールのような行動を取るだろうか?
観ていて楽しい映画ではないし、大きな感動があるわけではない。しかしこういう作品は作られる必然性があると思うのだ、今この世界で何が起きていて何が現実なのかを受けとめる為に。それこそまさにIn This World、ということなのだろう。

極力無駄な台詞を排した静かな映像に我々が想起させられるものの多さ、そして重さ、これはまさに映像の成せる業と言うべきであろう。少年ジャマールの憂いの瞳に映し出された美しくも残酷な砂漠の風景と難民キャンプの乾いた空気は、我々の記憶の中にいつまでも佇むのである。
2003年ベルリン映画祭金熊賞受賞作品。地味ながら鑑賞する者の心を揺さぶり続ける、そんな力のある佳作である。


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