-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「スパニッシュ・アパートメント」
2005年 08月 25日 (木) 21:07 | 編集
 スパニッシュ・アパートメント

「スパニッシュ・アパートメント」 ★★★☆

THE SPANISH APARTMENT(2002年フランス・スペイン)
監督:セドリック・クラビッシュ
キャスト:ロマン・デュリス、オドゥレイ・トトゥ
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ スパニッシュ・アパートメント@映画生活
   ⇒ IMDbのTrailerを観る(WMP)

 多国籍なアイデンティティー、その出会いの偶然と成長と。

 赤の他人が集まって互いを解り合う様になるにつれて困難さも少し増える、それは実のところ解り合えた錯覚なのかもしれないが、何故か心地いい感覚が残る作品だ。
 ストーリーとしては自分探しの等身大の青春ドラマなんていう評価をされがちなのだろうが、登場人物それぞれが背負う国籍や異文化な背景が根本にあるという設定において普通の青春映画とは一線を画していると思う。

 社会的な領域や時間の観念は個々人によって微妙に違っている、バックボーンが異なる人間ならそれは尚更だ。
 どこの世界にも自分には理解し難いと感じる他人が存在するが、この作品はそういう相容れない「他」との出会いや共生、距離感といった、肌で感じる感覚を非常にリアルに描くことに成功していると思う。観る者に生々しい親近感を抱かせつつ、自らのアイデンティティを確立する揺らぎの真っ只中にある主人公の途惑いや、危ういけれども確かな未来への理想や希望、そんな様々な思いをさりげなく感じさせてくれる作品である。

 そしてキャスティングはこの「フツーな感じ」を醸成するのに十分だ。主役のグザヴィエ役のロマン・デュリスはダニエル・ディ・ルイスをちんちくりんにしたような風貌だが(暴言)、モラトリアム中の冴えない平凡なフランス人大学生役によくはまっている。作品中ネームバリューがある役者はオドゥレイ位だが意外にもほぼちょい役、真っ赤な服の色のイメージも手伝って出演場面が少ない割にはインパクトがあるが、主人公を取り巻く一人という役柄。彼女が強調され過ぎていないのはこの作品の群像劇的方向性によるものだろう。

 それからやはり音楽のことに触れないわけにはいかない。レディオヘッドの「ノーサプライゼス」(←ClickでYoutubeへ)始めとしてダフトパンクやフラメンコ等作品中に流れる音楽が最高に良いのである、作品の心地良さの一端はこの音楽に拠るところも大きいかもねw。
とりあえず自分と同じ様な世代が描かれていることもあって酷く共感できる部分が多かった。若い世代が観ればシンクロできるし、この時代を通り過ぎた人には懐かしい記憶がきっとフラッシュバックするんじゃないだろうか。
 
 最初と最後のキスの間に起きた事という表現なんかも絶妙で、この監督のセンスはとても好きだ。自分もフラフラしていられる幸せをもっと噛み締めようw


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■関連記事TB送信ブログ様(TB返し除く):平気の平左雑記のーと Ver.2(順不同敬称略)

■ノーサプライゼス収録アルバム
ここでわざわざ言う必要もないかもしれないがRadioheadの名盤中の名盤。このアルバム以降レディへはまた音楽性が変わったと言われている。最初に聴くには一番取っ掛かり易いアルバムでもあると思う。マジでお薦めの一枚です。

 O・K・コンピューター

  Amazon.comでは全曲一部試聴可能、
  興味のある方は此処からどうぞ ⇒ OK COMPUTER

■スパニッシュ・アパートメントサントラ
 スパニッシュ・アパートメント

因みにアルバムに参加しているダフトパンクはこんな曲で有名っすねw
   ⇒ ダフトパンク"ワン・モア・タイム"を試聴する
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